こころが醸す
六代目の日記

酒のこと。「 純米大吟醸 “夕涼み” 」

皆さま、おつかれさまです。

ともぞう。です。



こちらのブログでもお酒のことについて書いていこうと思っています。



こんな経緯で酒になりました、や、今に至るまでにこんなことがありました、等。



さて、初回となる今回は、5月上旬より発売となった“夏”の味わいのご提案「 澤の花 純米大吟醸 夕涼み 」です。



“夏酒”との言葉を耳にするようになったのは20年ほど前かと記憶していますが、今や日本酒界隈や飲食店さまのメニューではすっかり定着しました。



私がはじめて目にしたのは東京の酒販店さんや飲食店さんです。



銘柄では神奈川の「天青」さん、兵庫の「奥播磨」さん、愛媛の「石鎚」さん、それから他の酒蔵さんの商品も目にするようになり、無ろ過生原酒のフレッシュで少し濃いめの味わいのもの、すっきりとした味わいの吟醸酒、少しアルコール度数を低めに仕上げたスイスイ飲める軽めのお酒、氷を入れてロックがおすすめのお酒など。



夏はビール!のイメージが強かった時代に、こんな提案もあるんだ、と当時はとても新鮮に映りましたね。



今や市場では多くなった夏酒ですが、しぼりたて新酒や秋のひやおろしに比べて、それぞれの酒蔵の味わいの表現の幅が大きいのも夏酒の面白いところではないでしょうか。



さて、当社の“夕涼み”は私が夏酒を体感してから少し経った18年ほど前からの製造です。



醸したい酒は、風通しの良い縁側でうちわ片手に涼むようなイメージの味わい。



現在は“春” 花あかり、“夏” 夕涼み、“秋” 満ち月、“冬” さら雪、と春夏秋冬の季節のご案内の商品構成となりましたが(昨年までのもう一つの“夏” 打上花火 は昨年度で終売となりました)、ここで二つのことにお気づきの方がいらっしゃったら澤の花通です。



一つは春夏秋冬の酒の商品名に、夏酒や春酒など直接的な季節を商品名に入れていないこと。



これ、こだわりです。



それぞれの季節をイメージした味わいを表現したく細かくスペックを作り上げているので、それを表した季節の言葉でお伝えしたいと考えています。



春夏秋冬、それぞれの酒は全て違うタンクロットで醸していますので、それぞれ味わいも違います。



そしてもう一つ、この4つの酒の米は全て一緒(美山錦50%)の規格で醸しており、販売価格も全て同じとしております。



酒のスペックと味わいはシンプルな中にもそれぞれの主張を、価格はシンプルに、です。



話を元に戻して夕涼みですが、初めてのスペックは、ひとごこち60%精米と9号系酵母に少し香る酵母のブレンド、アルコール添加した吟醸酒でした。



今は美山錦50%精米の米を使い、9号系酵母単独で醸すことで涼やかでみずみずしい香り(フレッシュなブドウのような香り)を表現、優しい甘さを感じながらみずみずしくやや軽めの味わいに仕上げています。



そこにほんのりガス感が絡み、さらに涼やかな味わいを演出。



美山錦のストレートでややシャープな味わいは夏に合う!(個人的な好み)



今のスペック(米、麹菌、酵母、仕込み配合 等)になるまで何度も何度も微妙な試行錯誤をしたので、今のスペックはお気に入りのスペック、変える予定もありません。



夏のお料理や食べものは、ややあっさりで繊細な味わいのものが多いように思いますが、そんな料理と一緒にお楽しみいただくには酒が主張しすぎないこの味わいはとても相性が良い。



こんな料理と一緒に飲んだら美味しかった!とのお声もお待ちしております!



酒は冷やして、見た目も涼やかな薄口のグラスでお楽しみください。



どうですか?ちょっと飲んでみたいなと思っていただけましたか?



ご用命お待ちしております。



美味しいお食事をお酒とともに、乾杯。