こころが醸す
六代目の日記

酒のこと。「 超辛口純米吟醸 ささら 」

皆さま、おつかれさまです。

ともぞう。です。





7月に入り、いよいよ夏ですね。



佐久市内でも毎週のように各町でお祭りが行われます。



当蔵のある佐久市野沢でも7/25(土)、野沢祇園祭が行われます。



日中の神輿には蔵人5名が担ぎ手で参加!、そのまま夜は蔵直売所での試飲販売会も開催することとなりました。



みんなで仲良く一日出勤です、笑。



昔からお祭りといえば日本酒ですから。



大きなお祭りではありませんが、みんなで楽しくお祭りを盛り上げられれば!と思っております!



サッポロビールの生ビール、ジュース等の販売に日本酒の試飲、どうぞ、お出かけください!



そんな暑い夏にもおすすめの酒。



澤の花のスタンダードから「 超辛口純米吟醸 ささら 」 の話です。



もう20年近くにもなるこの酒のスタートは、酒質設計にはない少しのトラブルからでした。



最初の設計はアルコール添加の吟醸酒で、やや辛口程度にして吟醸酒らしい軽さのある酒として仕上げるつもりでした。



ところが、当時の蔵内では今ほどタンクの冷却設備が充分ではなく、品温コントロールが思い通りにはいかなかったのです。



また、当時は酵母を発酵力旺盛な9号系を主体に使っていたため、醪の後半も元気に酵母が活動すること。



結果、醪で日本酒度が+11ほどになりアルコールを添加して+15ほどの超辛口吟醸酒となりました。



ちょっとした想定外から生まれた当時の「 超辛口吟醸 ささら 」もそれはそれで評判良く、コスパの良い辛口酒として沢山の雑誌にも掲載していただきました。



それから今では、純米吟醸規格、酵母も当時とは違う組み合わせ、と毎年のようにブラッシュアップを重ねてきました。



超辛口の酒の難しいところは、辛口にすればするほど味わいがすっきりしすぎるところかと思います。



また、日本酒度が+になるにつれて酵母は自分が作りあげていくアルコール度数の高さの中で弱り、香りや味が崩れたり。



そうならないように、細心の注意をしながら醪の管理をして仕上げていくわけです。



すっきりとした辛口ももちろん良いのですが、私の考える超辛口は味わいもあって、ドライですっきりとして、上品な酒。



この“ささら”は佐久の美しい川の流れと水の良さ、そんなイメージから名付けました。



酒米ひとごこちを使い、ひとごこちの特徴を生かすことで超辛口の中に旨みを残し、酵母を2種類ブレンドすることで味わいや香りが単調になりすぎないようにするなど、けっこう細かい試行錯誤を繰り返してきました。



すっきりとした味わいの中に、ちょっと花を咲かせたい。



酵母を2種類ブレンドする、これも実はなかなかテクニックのいることです。



2種類もそれぞれ発酵力の強さや特徴も違うわけで、それぞれの量や入れるタイミングなど、それはそれは何度もデータを取ってきました。



当蔵では、ささらの他にも辛口純米 花ごころ、純米吟醸 赤のともぞう。、純米吟醸 青のともぞう。、純米大吟醸 満ち月、と酵母ブレンドを使っています。



これらは全てそれぞれ違う酒質の設計をしています。



ささらは、冷やしてキリっとした味わいをお楽しみください。



日本酒は辛口がいい!という方から、すっきりとした味わいが好き、という方に特におすすめいたします。



辛口酒だから男性のイメージを持つかもしれませんが、女性ファンも多い酒です。



食事なら白身魚とか良く合いますよ。



そして、お食事の最初の一杯でも中盤でもお腹いっぱいになった終盤でも、スッと飲めるのも特徴です。



是非、これからの暑い夏にお試しください。



定番の冷酒辛口の一本をお探しの飲食店様にもおすすめさせていただきます!